若狭塗の工程は、大きく分けて20段階あります。この工程をすべて一人で行います。

1. 刻そづめ	木地の繋ぎ目や傷のところをのみで掘りきのこと漆を混ぜつめ
2. 布着せ	木地と木地の合わせ目に布を着せる
3. 地の粉付け	粘土を焼いた土粉と漆を混ぜ、木地にヘラで付ける
4. 下地錆付け	赤土の上こしと、漆を混ぜ木地にヘラで付ける
5. 錆研ぎ	下地錆付けが乾いたあと、石で表面を平らに研ぐ
6. 錆下地摺り	研いだ製品に生漆を摺る
7. 模様付け	製品に漆を摺り、青貝、卵の殻、松葉、などで模様をつける
8. 合い塗り黄漆	石黄を透け漆に混ぜて塗る
9. 合い塗り朱漆	朱粉と透け漆を混ぜて塗る
10.合い塗り緑漆	緑のレーキと透け漆を混ぜて塗る
11.金箔置き	漆を摺った上に純金箔を置く
12.箔押え	梨子地漆を金箔の上から塗る
13.角指し	指先で角の部分に漆を塗る
14.塗り込み	研ぎ出し透呂色漆又は黒呂色漆を数回塗りこむ
15.石研ぎ	初めは荒石で、だんだん細かい目の石で模様が出るまで研ぐ
16.艶塗り	研いだ製品の石研ぎのキズを埋めるように綿で、漆を摺り込む
17.墨研ぎ	八文目ほどを駿河炭で研ぎ、蝋色炭で模様の部分の研ぎキズを消しながら滑らかに研ぎあげる
18.砥の粉磨き	砥の粉の種油を混ぜ模様の部分に摺り磨く
19.角粉磨き	生漆を摺り、角粉(鹿の角を焼いた粉）で磨くこれを三回行う
20.仕上げ磨き	さらに艶が出るように、繰り返し磨く

材料

松葉、ひばの葉、籾殻、えごま、木綿糸

青貝卵の殻など、自然のものは何でもつかえます。

漆の種類

下地漆　梨地漆　透呂色漆　黒中漆　黒呂色漆　黒艶漆　生漆　等

917-0071
福井県小浜市一番町1-9
加福漆器店
TEL..FAX 0770-52-0921